オープン戦の順位は公式戦の順位に影響するのか調べてみた

 現在、オープン戦が終盤を迎えつつありまして、オープン戦順位で一喜一憂する機会が増えてまいりました。でも、そのオープン戦順位で贔屓チームの順位が下がった上がったして喜んだ結果、公式戦でもきちんと喜べたり落ち込めるような影響があるのだろうか?と思い、オープン戦の順位と公式戦の順位が影響しているのかしていないのか調べてみました。

 使用したのはNPB公式サイトの順位表です。2005年からの現在の分までしかソースがなかったのでその10年間のオープン戦の順位と公式戦の順位の比較を行いました。簡単ではありますが、openoffice calcにて一覧表を作ったのでそちらを御覧ください。

 

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 結果は以上のようになりました。左端に太字で書かれた順位がオープン戦の順位で、年数が書いてあるセルの下に書かれた順位が公式戦の順位です。「平均」は平均順位で、「A」はAクラス(1~3位)に入った回数、「B」はBクラス(4~6位)になった回数です。下にある表は勝率が順位に影響するのか調べた結果です。

 ざっと見た感じですと、オープン戦で8位以上であれば1位になることができ、オープン戦首位からの最下位は無いようです。2008年にはオープン戦最下位から優勝していますが、この時最下位だったチームは読売ジャイアンツで、序盤の悪い結果を踏まえて若手を大胆に起用するなどし、最大13ゲームあった差を逆転しての優勝という「メークレジェンド」と呼ばれるミラクルな展開を起こしての優勝だったのでオープン戦最下位からの優勝がまずあり得ないと思ったほうがいいと思います。

 オープン戦上位だけを切り取ってみれば、オープン戦で6位以上であればAクラス入りの確率は64%ありました。それに、6位以上であればセ・パどちらかのチームが優勝しており、両チームとも優勝は10年で6度あります。

 一方、オープン戦7位以下であればAクラス入りの確率は38%でした。さらに、9位以下であれば少なくともここ10年間では公式戦で1位になったチームはありません。その中でもオープン戦最下位のチームは「メークレジェンド」を起こした2008年以外はまず間違いなくBクラスで、最下位になる回数も一番多くなっています。オープン戦で成績が良かったチームよりも悪かったチームのほうが公式戦の順位に影響しているように感じます。

 さらに細かく勝率ではどうなのか検証してみました。勝率7割台であればAクラス入りの確率はかなり高いことがわかります。3割以下の場合ですとほぼBクラスになると予想することができます。

 

 さて、検証した結果の結論に移りたいと思います。オープン戦であり、試合数が少ないこともありますし、各球団ともさまざまな選手を起用しながらの試合でもありますし、実際オープン戦上位チームにはそれほど影響がないように思えますが、9位以下のチームは影響が大きいのかなあと思いました。それと7割以上の勝率があれば公式戦はかなり戦えると思っていいのでは?というのが僕の結論となります。あくまで僕の結論なので、皆さんがこのデータを見て何も感じないのも良し、もっと深く検証するのも良し、でいいと思います。どうも、拙い長文ではありますが、ここまで読んでくださってありがとうございました。