処女の女の子とデートして処女の理由がわかった

 その子との出会いは、その子が掲示板で友達を募集していて、なんとなく友達になってみようと思って話しかけたところ、ゲームが好きだということだったので、相手がハマっているスマホのゲームの話(僕はそのゲームを全く知らない)をがんばって付き合った。誰々が可愛いとか、誰々は私のものだ、いや僕のものだ(別にほしくないけど)、などと言い合っているうちに結構仲良くなれた。この時点ではまだ処女とか色々な情報は一切なく、ただスマホのあるゲームが好きっていうことしか知りませんでした。

 そうこうしてるうちに通話をする流れになって、声を聞いた瞬間、「あ、この子オタクだな」ってなんとなく思った。どこか声のトーンが低く、少し早口で、色気のないあっけらかんとした話し方。この頃はまだ敬語で会話していたんだけども、「すいません」の言い方が気になったのをまだ覚えている。普通の女の子が「すいません…」で、可愛らしい女の子が「す、すみません…///」だとするならば、この子は「スイマセーンwwwwww」という感じ。

 その会話の中で、その子にはどうやら彼氏がいる事が判明。二人で初詣に行く予定だそうだ。掲示板で募集をかける女の子で彼氏いるって結構やばいと思うんだけども、そのへんはいまいち気にならなかった。どうやらあまりうまくいっていないようで、彼氏が仕事で忙しくてなかなか会えていないとのことだった。

 その彼氏の話をしてる最中、彼女は自分が処女であることを告白した。彼氏も今まで数人いたことはあるらしいんだけど、そういう関係に至る前に別れてしまうそうだ。今の彼氏と一緒に寝る時は何度かあったみたいだけど、どうしても痛くて中に入れられないという事だった。

 それから、ちょくちょくその子の相談相手になった。どうすれば彼氏の気持ちを確かめられるのか、振り向いてもらうためにどうしたらいいか、本当に彼氏は私のことが好きなのか――。いろんなことを相談されて、誠実に答えた。そうこうしているうち、本当にずっと会えていないのが寂しいし一緒に遊ぶ人がほしい、とのことで、一緒に遊びに行く予定を立てていった。

 まぁでも彼氏がいる事だし素直に向こうから一緒に行こうと言ってくれることはなかった。人妻の記事でも言ったけど、後ろめたさがある時は自分から素直に言わず相手に言ってもらうようにするのはしょうがないとはいえ、良い性格をしているとはいえない。こういう、自分から言うには都合が悪いことを男に言わせて責任逃れしようとする女っていうのは本当に気をつけたほうがいいと思う(主に自分)。

 一緒に遊びに行くことになった日。本当はその日までに携帯電話をauから格安SIMの楽天バイルに変わっているはずだったんだけど、証明写真に不備があった関係で1日遅れがあり、しかも切り替えを携帯会社に任せていた事もあり、手元にあるauは使えない状況だった。つまり、その子と会う日は携帯電話を一切使えないということ。というわけで、代わりにipod touchを持って行った。wi-fiが入るところなら使えるはずなので。

 待ち合わせ場所である某駅前に到着したが早すぎたために近所をウロウロ。そのうちトイレに行きたくなって探していたが、なぜか女子トイレしか見つからず、コンビニもトイレがないところだったり清掃中でなかなかトイレに行けない。漏らしそうになった時、やっと見つけたトイレで用を足したものの、某駅前に10分ほど遅れて到着するハメに。

 そこに1人の女の子がいた。多分あの子っぽい。見た目も少し清楚というか控えめな感じで、小柄でとても細かった。写真で隠れていた口元からは一切矯正されてない前歯が結構な主張をしていた。

 すぐ話しかけられればよかったんだけど、なぜかその子、電話をしている。しかもすごく楽しそうに。本当にこの子なのか…?という疑問がよぎったが、間違いなくこの子だろう。でも僕を全く見ず、楽しそうに電話をしている。しゃべりかけられない…

 遅れてきた僕も悪いけど、無視してずーっと電話。そうこうしてるうち、wi-fiがなんとかつながったのでLINEで連絡するも「あーわかった」「ちょっと待ってね」と返事をし、そのまま電話をし続ける。電話が終わったと思えば、そこからスマホのゲーム。…なんだろう、遊びたくないのかな。まぁ気が済むまでゲームしてもらっても僕は構わないんですけどね。

 結局待ち合わせ時間から30分以上経ってから、お互いに顔を見合わせてご飯を食べに行った。歩き方もちょっと猫背。ここまで彼女に色気なり女の子らしさを感じるところは全然ない。好きに生きているのは良いことだと思うんだけどもね。ご飯は美味しくいただいたしお互いに満足だったはずだけど、デートの食事は奢られるものだという意識からか、お金を払う仕草も一切ないし、「ごちそうさま」も「ありがとう」も一切なかった。まぁ安かったし全然いいんですけどね。

 今日の予定は、ディズニー映画をTSUTAYAで借りて漫画喫茶で観ることだった。距離はまずまずあったけど、ちょくちょくしゃべりながら。会話はフランクに話せたからよかったけども、つまらないことはハッキリつまらないと言ってくるなど、割と空気を読んだり作ろうとしないところがあった。食事の時もそうだったけど、信号待ちでも僕を気にせずゲームをする事が多々あった。別にいいんだけど、一言断るとか、「面白くてやめられないんだよね」とか言ってくれるといいんですけどね。

 ディズニー映画を借りるのも時間が結構かかった。ディズニー映画がたくさんあるし、観たことないものもたくさんあるから悩むのはわかるんだけども、2人で選ぶわけでなくずーっと1人で吟味していた。決まったのは15分くらいしてからだろうか。「ふしぎの国のアリス」になった。もちろん支払いは僕。100円だし全然いいんですけどね。

 そのあと予定通り漫画喫茶へ。僕もディズニー映画は好きだし、「ふしぎの国のアリス」は好きなのでまるで問題なし。僕はそれからも楽しく過ごしていたけど、彼女は少し不満というか心残りというか、どこかスッキリしない感じだったが、時間がきたので漫画喫茶から出た。「もっと早く言ってくれればよかったのに」「延長になるのは絶対やだ」などと言っていたが、時間がきたので仕方がないし30分前に伝えたんだけど…。もちろん支払いは全部僕。まぁこれも本当に全然いいんですけどね。

 帰路。僕は割と満足で、あとは帰るだけならいいんだけども、TSUTAYAにDVDを返しに行くのが少し億劫で、そのあたりは彼女も同意見じゃないかと思って「あー返しに行くのめんどくさいわー」と同意を求めるつもりで言ったところ、「面倒ならあとで車でここまで返しに来ればいいやん」と言い出す始末。「さすがにそのほうが面倒すぎる。返しに行って、そのあと少しショートカットして帰りたいんだけど、道わかる?」と尋ねた。待ち合わせた場所は彼女の地元だし、道を教えてくれると思ったのだけれど、「知らんわからん」とのことだった。そんなことはないと思うが…。

 どうやら機嫌をだいぶ損ねていたようだが、僕もそういう彼女の態度に少し腹が立った。というか、それまでのデートの流れでも鬱憤が溜まっていたところもあって、「1人で返しに行くからここで解散してもいいよ」と言った。ついてくるのが面倒そうだし歩き疲れた事もあるだろうからそのほうが楽じゃないか?という優しさを込めたつもりだった。でも彼女から返事はなく、歩くスピードもいつもよりすごく遅い。スネているような感じだった。TSUTAYAに返しに行ったあとも同じ道を歩いていたが、隣を歩くとは程遠いくらい距離を空けて、まるで他人のようにして待ち合わせ場所だった駅へ向かった。

 結局、それから視線を合わせることも、別れの挨拶も一切なく、解散になった。うまくエスコートできなかった自分にも問題はあると思うが、今回のデートはなるべくしてなったといっていいと思う。それから今回のデートの件についてお礼と謝罪をLINEで送りたかったが、wi-fiがどうしてもつながらず、帰ってから送ることにした。

 家に着いたのはそれから2時間後(20:30過ぎ)。LINEを見ると彼女から2件メッセージがきていた。まず、別れた時間(18:30頃)に「今日はありがとう。先に帰るね」というメッセージ。それと、僕が家に着いた時間よりも10分ほど前(20:20頃)に「もうみた君とは会わない」というメッセージだった。

 おそらく、このメッセージ2件の間、彼女は僕からの返事を待っていただろうし、こんなことを思っていたのではないか。

 (1時間経っても、1時間半経っても返事が来ない。きっとみた君は怒っているはず。もし仮に怒っていなかったとしても、メッセージを送らないのは失礼すぎる。せめて何かメッセージを送るべきなんじゃないか。)

 2件のメッセージの送信時間を考えると、少なくとも彼女は僕から2時間以内には家に着いていて何かしらお礼なり謝罪のメッセージがくるはずだと思っていたに違いない。

 しかし、僕は携帯電話が使えず、wi-fiが入るエリアも駅周辺のみだったみたいで、電車に乗ってからは送ろうとしても一通も送れなかった。結局、家に着いたのは彼女が想像していた以上に遅く、僕が家に着いた頃にはブロックされていた。携帯電話が使えていれば…と思う一方、どうして彼女が処女なのかはデートをしていてよくわかったし、運をうまく掴めない部分もあるんだろうなとしみじみ感じた。

魅惑の太陽書店

 直接的なエロ描写は全然ないけど場所が場所なので18禁にしました。

 その場所とは、タイトルにある通り、「太陽書店」という名前のお店。外観は大きな一階建てで、全体が真っ白な壁をしている。その店の入口付近に、「DVD 本」とだけ書かれている。僕はこの「DVD」に惹かれてお店の駐車場にバイクを停めた。

 そして店に入ろうとしたとき、貼られていたポスター。可愛らしいお姉さんがおっぱい丸出しで笑顔で写っていた。

 あ。ここ、アダルトショップだ(・_・;)

 DVDも、AVの方のDVDだ(・_・;)

 でも客はほとんどいないし、店も大きいし何か面白そうだなと思って入ってみた。ちなみにアダルトショップに入るのは初めて。何が置いてあるのかすごい楽しみだった。

 店に入ると、目の前には漫画が入った本棚が置いてあり、左側には18歳未満立入禁止と書かれた黒いのれんがあって、そののれんの奥にAVが置いてあるのが見える。でも――

 それはひとまず置いといて。

 漫画コーナーがやたら小さいのである。

 本棚は二つだけ。二つだけて。少なすぎる。それに店員の姿も見えないし、客もいないし、それでいてカウンターもない。どこに持っていけば本が買えるの…?カウンターすら無いってどういうこと…?

 わけのわからない状況に戸惑いながらも、とりあえず何か面白い漫画があれば買おうかなと思って本棚を軽~く見回す。そこで気づく。品揃えがあまりにもひどいことに。

 フォト フォト
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 小さくて見づらいと思うけど、やたらめったら遊戯王ばかり置いてある。なぜ遊戯王…?あと蒸気探偵団。なぜ蒸気探偵団…?遊戯王はまだなんとか理解できるけど、なぜ蒸気探偵団…?にしても、この二つのタイトルの漫画だけで、この店にある漫画の50%は占めているほど…。品揃えが悪いってレベルじゃねーぞヽ(-Д-;)ノ

 さて、これで漫画のコーナーは終わり。あとは本命のアダルトコーナー。入ったことがないので未知の空間。楽しみだなあと思いつつのれんをくぐる。

 店員「いらっしゃいませー

 ここでようやく店員を発見。そしてようやくいらっしゃいませーとの声が。カウンターもしっかりあった。のれんの先が店の入口だったのか…(´ε`;)

 アダルトショップとはいえ、AVは見たことあるし、やらしい漫画もやらしい雑誌もアダルトグッズも分からなくはないが、アダルトグッズを見るのは楽しいのでそのコーナーに向かう。

 特に目を引いたものはなかったけど、アニメキャラクターが書かれたアダルトグッズがやたら多かった。特にオナホール。アニメキャラクターに挿れてるつもりで使うのかなあ。あと、ディルドでもそういうアニメ商品があった。といっても特定の男キャラのモノを再現したものではなく、「進撃の巨チン」というとてつもない巨根ディルドだった。男の平均の長さの2倍はあるんじゃないのかと思うほどでかかった。誰が使うんだろう…誰か使える人がいるのかな…。よりによって巨人の巨チンをモデルにするとは思わなかった。

 で、このアダルトショップ「太陽書店」。アダルトショップなだけにガサツなところが結構ある。漫画コーナーがあまりにも手抜きだったけど、アダルトコーナーも手抜きではないがガサツなところが結構見られた。

 AVコーナーは綺麗に会社別やフェチ、女優などでジャンル分けされているんだけど、その中に「ランキング」コーナーがあって、そのランキングに「1位」「2位」などが一切書かれておらず、ただ「ランキング」と書かれた場所にAVがズラリと並んでるだけ。何が1位なのか何が2位なのか分からない。そして何のランキングなのかも分からない。もうちょっとちゃんとしようよ…。

 あと、店の壁上部に貼られたAV女優のポスター。きれいな女優がたくさん並んでいて、どの女優さんもすごく魅力的だった。でも、その中で一枚だけかわいそうな女優が。

 
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 か ど 。

 角であろうとお構いなしにポスターを貼るのはガサツだし何より女優さんと所属会社に失礼じゃないですかね…。でもこれはこれで買ってあげたくなるし注目度がすごく高くなるのは間違いないので宣伝には良いかもしれない。

 そのあと、店内をぐるりと一周してみようと思って壁側を歩きながら棚に並べられたAVを眺める。そうしていくうち、ポツンとアダルトグッズが売ってあるところに行き着いた。へぇー、こんなところにもアダルトグッズがあるんだなー、どんな商品なんだろう、と思って手を伸ばそうとした時。

 
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 誰か覗いてるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーー!!!!Σ(゚∀゚ノ)ノ

 ちょ、ちょっとこわいこわいこわい!!こんなところに女店員さんが?と思ったが、それは鏡に反射して映った女優さんの姿だった。可愛いけど、こういう形で映り込むと結構怖い…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 そうやって面白いもの探しをしていた時、福袋があるのを発見。3000円のもの、5000円のもの、8000円のものがあった。アダルトグッズの福袋ってどんなものが入っているのかがすごく気になった。まぁ入っているのはAVだったりオナホールだったりローションだったりなんだろうけど、アングラ感が半端じゃない福袋がやけに魅力的に感じて、思わず3000円の福袋を買ってしまった。ちなみにその福袋、中が透けて見えるのでそこそこ福袋の中身がわかる。だめじゃん。でも買ってしまった。

 たまたま立ち寄ってみただけで特に期待はしてなかったが、思っていたよりもずっと楽しかった。アダルトグッズというより、面白い商品がたくさんある面白い店だなという感想。清々しい表情で店を出た。その時――

 女子中学生が、僕のほうを見た。

 それも2回。

 その後、彼女は頭を下げ、うつむきながら歩いて行った。




 ダメな大人でごめんよ……(´Д⊂ヽ

 でもしゅんごい楽しかったです!!ヽ(^q^)/

台風が来てるのに家の鍵が閉まっていた時の話

 日曜日とて仕事。とはいえ、午前までで終わり、意気揚々と(すごい疲れたけど)家に帰ってみるも、家の鍵が閉まっていた…。普段は僕が家の鍵を閉めて家を出るんだけど、今日は兄が家にいたために鍵を閉めずに出てきて、そういう普段とは違うイレギュラーなことをしたことで兄は家を出るときに鍵を閉めて出て行ってしまった。

 鍵をどこかに隠してくれたりしてればいいけどそんなこともなく、とりあえず兄に電話してみたけれども留守番電話。メールをするも、これも返事なし。台風が近づいてきていて、雨もそこそこ降り出している時だというのに家に入れない。しかも僕はバイク乗り。車に乗って時間を潰すなどということもできず、出かけるしかない。こうして、僕は普段出かけることなどしないのに街に繰り出さないといけないハメになった。しかも台風の中。今日はその時の話でも書いていく。

 まだ出かける時にはそこまで強い雨ではなかったものの、急に大雨になったり、強い風が吹いてきたりなどしてくる。これなのにバイクで出かけなければならないのか。とりあえず時間が潰せるところを、ということでデパートに行くことにした。

 台風ではあるけれど、世間的には休日である日曜日。人の数が普段の休日並に多い。おまえら家にいなくていいのか。そんなことを考えながら、適当に探索。普段は目的を持って色々と動くため、目に入らないところに色々と目がいく。

 そんなわけで、色々と目がいった先に見つけたものを1枚。

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 流行に乗っかったJTB。サイクルの早い今となっては古いと言われる流行語大賞候補をデカデカと掲げていた。こういう、お偉いさんのおふざけというのは味があって好き。なんか頑張ってる感があって好き。

 人もいろいろだった。すごいキレイな人妻のようで人妻でなさそうな女性もいたし、なんでお前らカップルなんだよと言いたくなるような2人組もいた。どういう意味かはおいといて。あと一番驚いたのは、足の長い子供の多さ。体の半分くらいは足なんじゃないのかというくらい長い女の子もいた。カポエラとかはじめたら大変なことになるんじゃないのかと思った。しかも友達と追いかけっこしてたから余計に足が長く見えた。でも子供が子供らしく遊んでるのを見て少し安心した。

 あと、僕はデパートに行ったときの楽しみがある。それはおもちゃ売り場を見ること。別におもちゃを買いたいわけではなく、おもちゃを作る技術の向上や、時代に左右されないおもちゃの作りなどを見るのがとても楽しい。それを見て、育児の進歩やら遊びの幅だったり何が人気なのかが分かるし、他にもいろんな着眼点を持っておもちゃを観察すればいろんなことがわかる。そんな中、ちょっと興味をそそられたおもちゃがあったので撮ってみた。

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 なんか怖い。赤ちゃんのけなげな笑顔がとてつもなく恐ろしく感じるのはなぜだろう。僕がおかしいのだろうか。あともう1枚。

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 以前、裸の女の子を立方体にすることで興奮するフェチというのを知ったからなのか、これもとてつもないフェチのように感じて恐ろしく感じた。子供のおもちゃというのは楽しさと恐ろしさの狭間だったり両方を兼ね備えていたり紙一重なところにあったりするのかなあと思った。

 他にもいろいろ見て回ったけど特別面白いことはなかったので省略。しいてあげるならば、今となっては懐かしく感じるガチャポンで、幕末・明治・大正時代の金貨銀貨銅貨いずれかのレプリカがもらえるというものがあった。子供用のガチャポンが並ぶ中でこんなものがあるとか誰がやるんだと思ったので100円を投入し、今風に言うとガチャを回してみた。すると明治時代の5円金貨が出てきた。これは貴重!とは全く思わず邪魔でしかないけどとりあえず財布に入れておこうと思う。

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 他にもいろいろな種類のガチャポンがあり、さっきのように興味を全く引かれなさすぎてガチャを回してしまったものの他にはプリキュアだとかドラゴンボールだとかの定番といえるガチャポンが並んでいた。そんな中に、興味を引かれたものがあった。ペヤングのガチャポンである。主に関東で大人気の焼きそばなのだが、カップ麺大好きな僕が週に1度は食べるほど大好きなカップ焼きそばだ。そのガチャポンというのは、ペヤング焼きそばをミニチュアにしたキーホルダーがもらえるというものだった。種類も、現在発売しているものが勢ぞろいしており、ペヤングマニアを唸らせる品揃えとクオリティの高さを誇っていた。ペヤングが大好きなのだからこれはガチャポンを回さなければいけないという強迫観念にとらわれ、さきほどの金貨よりも100円高い200円を入れてガチャポンを回してみると、ペヤング大盛り焼きそばが出てきた。なるほど、再現度が高い。並や超大盛は食べたことはあるが、大盛り焼きそばは食べたことがなかったので新しいペヤングを発見できたみたいでよかった。ちなみに、200円あれば大盛どころか最大サイズの超大盛が買えてしまうため、本物よりもキーホルダーのほうが値段が高いという……。

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 もうデパートでやれることはやったので携帯電話を確認したが、兄からの連絡は無し。これからどうやって時間を潰そうか悩んだ末、はじめての一人映画鑑賞をすることにした。

 観る映画は「風立ちぬ」。宮崎駿監督の引退作。零戦を作った堀越二郎の半生を描いたもの。あまり堀越二郎にも零戦にも興味はないが、話題になっているしジブリだし暇を潰すにはもってこい。チケットを買ってシアタールームに入ったが、こんな天気にもかかわらず結構たくさんの人が入っていた。風立ちぬ」じゃなく「台風立ちまくり」の今日に何しにきてんだおまえらはと何度も心のなかでつぶやき、映画がはじまるまで時間を潰した。


 ここからは映画のネタバレ含む感想。嫌な人は飛ばしてください。


 映画の最初にある堀越少年の夢は、あれは今までのジブリ映画とは違って敵は出てこないよっていう意味の描写なのだろうか。しかも夢の結末はバッドエンドだったし、あのシーンには結構時間をかけた感が。あと、中盤に差し掛かるあたりで、子供をおぶった女の子たちにお菓子をあげるシーンは千と千尋を彷彿とさせながらも、千尋のように食べずに逃げていったし、今までのジブリ映画とは違うぞというのをここぞとばかりに何度も見せていたのが印象的だった。

 全体的な構成として、仕事に明け暮れつつ菜穂子と恋愛する様子を描いた感じで、基本的にどっちかを主体にすべきだと思ったけど、最後の夢のシーンでは仕事も恋愛も同時の終わりを迎えた。いい話ではあったけど、仕事も恋愛も同時に終わらせたし、ただの半生映画なんだなあという印象。ポニョや千と千尋のような目新しさは特に感じなかったのがガッカリ。全体的な感想としては、まぁまぁ面白かったというのが妥当だろうか。


 ここまでが映画のネタバレ。


 映画も無事に観終わり、いい時間になり、連絡はきてるかなと思い携帯を確認するも、相変わらず連絡は無し。ため息をつきつつ、映画館を出るとき、こんな広告が。

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 帰ってこないんだよ・・・。

 そんな感じで、連絡がくるまであらゆる手段を使ってずーっと暇をつぶしていた。漫画を読める場所に行ったり、ラーメン屋に行ったり。いつ本格的に台風がやってくるのかと心配だったけど、雨が強くなるばかりでなんとかなったのでよかった。

 そして10時過ぎ、ようやく家に帰ってきたとの連絡があり、早速家へ。10時間ぶりの家はものすごく落ち着ける場所だった。やっぱり家って最高。