ファイアーエムブレムヒーローズは今後どこへ向かっていくのか

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 任天堂が出している無料プレイ&アイテム課金制のスマホゲーム「ファイアーエムブレムヒーローズ」(以下、FEH)。配信開始日からずっとプレイしてきて、ついこないだ、インフレの気配やステージの難易度が上がりすぎて頭脳もお金も少し足りない僕にはついていけなくなり、やめました。

 ゲームとしてはかなり面白く仕上がっていて、無課金者でもキャラの配置やスキルを工夫すれば難易度の高いステージも攻略できるようになっており、攻略できた時の達成感もひとしおです。逆に最強キャラに最強スキル盛り盛りの重課金パーティーで高難易度ステージを楽勝プレイするのもなかな

か良いものです。そういったシミュレーションゲームとして色んな楽しみ方をさせてくれる――さすがシミュレーションゲームを作り続けたインテリジェントシステムズが開発を手がけているだけあるなと思います。

 僕は別に良いと思うんですけど、人気キャラのイラストが下手だったり原作再現をしていないなどと言われる事が結構あります。エリウッド、アイク、ソフィーヤあたりが特に言われがちですが、これらのキャラを担当したイラストレーターはその後ほとんど新規キャラのイラストを描いていません。逆に人気のあるイラストレーター(アマガイタローさん、cuboonさんなど)は優秀なキャラを担当するように変わってきています。こういった、良い意見も悪い意見も取り入れて反映してくれますしそのスピードがかなり速いです。こういったところも良いところです。

 さらに、スマホゲームだと課金を煽るためにそれまでのキャラの上位互換を次々と出したり、確率を絞ったりすると思うのですが、このゲームはそれの反対に近いといいますか、インフレはゲームシステムをユーザーがうまく使いだした点もあって徐々にしてきていますが、あくまでゆるやかなインフレであり、普通にプレイする分にはまだ対処できる段階である程度に抑えてありますし、FEHの最高ランクである☆5排出率は他のスマホゲームと比べても比較的優秀な3.0%ですし、☆5が引けなければどんどん確率が上昇し、ある程度まで達すると100%にまで達します

 

そりゃ廃課金者が何人も生まれるわと言わんばかりの排出率の数々。

 

 まぁそんな感じで、無課金でも十分に遊べるように配慮してあるFEHなんですけども。ついこの間、「大いなる英雄たち」というガチャが配信開始され、今までのインフレはなんだったのかというくらい急に階段を1つ飛ばしどころか2つ、3つほど上がるほどのインフレを起こしました。ステータス値は今までと変わらないのですが、下がったステータスや上がったステータスの長所を見事に活かすような固定スキルや専用スキルがたくさんあるわけです。そういうキャラが4体も。まぁ人気投票があって選ばれたキャラですから、それらのキャラに愛情を持って使ってもらいたいという意志もこもっていると思うのですが、このゲームの肝の1つであるオンラインを介したCPU対戦(闘技場)ではこれらの4キャラしか見ないくらいゲーム内にワラワラとあふれる気がします。

 

イラスト担当者はファイアーエムブレムシリーズでゲームや漫画を描かれた方々。

 

 まぁこのガチャも排出率は変わらず3.0%ですし、しかも今回は4キャラのうち1キャラを任意で選択して貰えるという、ユーザーの課金欲をわざわざ削ぐような事をしました。FEH運営側は、強すぎて批判がくるだろうと思い、それを避けるためにみんなに1キャラずつ配ってキャラを使用してもらうことで批判から逃れようという事も考えたのでしょうか。まぁ、皆さん喜んでるようですし良いと思うのですが。

 僕はこの英雄総選挙ガチャでインフレの階段を一気に2段、3段と上がった事もあり、今後追加されるキャラもこれくらいではないと思いますが優秀なスキルを持ったキャラがたくさん現れると思います。そしてまた何か意見が出ればそれを打ち消すようなスキルを出す――基本、FEHはこの繰り返しになる気がします。それでバランスを取って、既存のユーザーを離さないようにしつつ、新規ユーザー向けに年に数回☆5の排出率を5%に釣り上げる――という流れになるのではないでしょうか。

 そうやってFEH運営にいいようにお金と時間を巻き上げられ楽しんでしまうというのはどうなんだと思ってやめてしまいましたが、基本的にユーザーフレンドリーな運営だと思いますし、それまでコンシューマで優秀なゲームをいくつも生み出してきた開発社ですから、今まで通り「期待と裏切り」をうまくやってくれると思います。僕はコンシューマがあまりにも優秀なことに気付いたのでやることはないですが、お金を出さなくても楽しめて、空き時間に少しやってもいいしガッツリやってもいいというのも良い点だと思うので、スマホゲームをやりたいけど何をすればいいのか悩んでいる方にはオススメです。