声優・竹達彩奈さんの服が3万円なだけで炎上している理由

 人気声優の竹達彩奈さんが着ている服が3万円だという事がネット上で判明し、それに対してファンの方やネット住民の人たちが「3万円は高すぎる」などと言い話題になっているようです。

 

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Sheep Dreamキャミワンピース エミリーテンプルキュートEmily Temple cute28,944円(税込)

だ、そうです。

 

 確かに服1着に3万円は少し高い印象がありますが、声優界で長く人気があるわけですからお金にも余裕があるでしょうし、声優とはいえ、ひと目に触れる機会が多く、人に見せる可能性があるために高めの服を着て自分を着飾るのは普通のことだと思います。であるのに関わらず、なぜ竹達彩奈さんの服装をめぐってこれほど意見が飛び交うのでしょうか?

 僕が感じるのは、声優さんというのは距離が近く、アニメに出ているわけですしアニメが好きだろうという事、ゲームにも出ているのでゲームも好きだろうという事。一概にそうは言えないと思いますが、親近感があるのは間違いないでしょう。

 トップ芸能人やアーティストのような憧れの対象というよりも、声優ファンの心理としては仲良くなりたい、身近に感じたいと思っているのではないでしょうか。なので、自分より高い服を着ている竹達彩奈さんに対し、もう少し安い服を着てもらいたいと心底で思っているのではないでしょうか。表面には表れないでしょうけども。

 あとは服の値段の相場が理解できていない人が多いという事ではないでしょうか。服装に気を使わないのが悪いというわけではないですが、お金がある程度ある人が着る服の値段というのがいまいちわからない事もありそうです。ファッションについて基本的に無頓着であるがゆえ、3万円という値段がすごく高く感じるのだと思います。

 他の声優さんについても、やれブーツの値段が10万円だとか、服の値段について言う人がちらほら見かけます。服の値段がピンからキリまでありますし、声優さんは今では見た目が良くなければいけないようになってきていると思います。なので、新たに仕事をつかむに見た目や服装に気をつけるのは売れるためにはどうしても必要なことなのです。

 では逆にファン受けするように安い服を着て見た目にもあまり気を使わない声優さんはどうでしょうか?おそらく、本当に安い服を着て、本当に見た目に気を使わない声優さんであれば、声優ファンは誰一人として見向きしないと思います。見た目に気を使うからこそ第一印象も良くなるでしょうし、色々な方の目に留まります。高い服を着るのはそれだけプロ意識が高い証拠だと僕は考えますが、いかがでしょうか。

ゲームセンターCXはなぜ面白かったのか?なぜ面白くなくなったのか?

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 CXで放送中の「ゲームセンターCX」。よゐこ有野晋哉扮する有野課長が1本のレトロゲームを1日(ないし2日)でクリアを目指す番組です。他にも合間にゲームセンターに行ったりゲームに関連したミニコーナーがあるなど、1時間まるまるゲームに関するあらゆることをやっていたりもしています。

 そんなゲームセンターCX、もう10年以上続く長寿番組なのですが、回を重ねるにつれて面白くなくなっていっているとの声が多いように見受けられます。それは大ファンで毎回欠かさずチェックしている僕もそう思います。しかし、放送の内容自体はシーズン2以降からほぼスタイルを変えずに続いています。ではなぜつまらなく感じるのか?実際につまらなくなっているのか?なぜつまらないのか?などなど、ふわっとした感じで書いていきたいと思います。

 シーズン2以降からゲームを完全クリアするまで頑張るコーナー"有野の挑戦"がはじまりました。これが番組の肝であり一番の長尺で、放送時間の8割は"有野の挑戦"が行われています。

 有野課長のゲームの腕前は開始当初から腕前はほぼ変わっておらず、ファミコンの難関アクションゲームであれば10時間以上かけてようやくクリアできるくらい絶妙な腕前をされています。なので自然と番組が成立するための撮れ高がたくさん出来ますし、最初から最後まで綱渡りを見せられているかのようにドキドキハラハラした場面が今も変わらずあります。

 その「緊張」の部分がシーズン2開始当初は強く見られていましたし、合間にある有野課長の雑なプレイやADとの自然体な絡みのある「緩和」が絶妙にあり、撮っている部屋もただの狭い一室というなんともいえないアングラ感が、普段ゲームをプレイするユーザー達を視聴者にさせたのだと思うのです。

 しかしそのゲームセンターCXならではの絶妙な空気感は徐々に崩れていきます。ディレクターが交代していくにつれ、ドキュメンタリーな部分が薄れバラエティのノリが強くなりはじめます。開始当初からのファンである僕からすると、真剣にゲームに取り組んでもらいつつ、ADと友達のように接しながらクリアする姿というのが、RPGでいうところの勇者と仲間vs魔王という構図にように感じられていたのですが、ここ最近はただゲームをプレイしつつ合間に和気藹々とした現場がうつるというだけの光景になりつつあります。

 まぁこのあたりはゲームセンターCXに何を望む人が多いのか?という事や、時代が変わってきた事もありますし、長時間見せられるほどボリュームのあるゲームが出尽くしてきたというのもあるのでしょう。番組としても以前と同じように撮るだけでなく、現場が変わってきた事にも合わせて番組に変化を与えて進化をさせようという試みもあるのかもしれません。

 しかし、つまらなくなってきているという事実に変わりはありません。今のほうが昔より面白いという人はなかなかいないのではないでしょうか。DVD-BOXの売上も落ちてきていますし、年に何度かある大きなイベントも徐々に縮小化しつつあるように思われます。

 まぁどの番組にも終わりはありますし、たくさんあるとはいえ限られているゲームソフトというネタをどういじっていくかを考えれば面白さが薄まっていくのもわかりますが、せめて番組のスタイルは開始当初に戻ってもらいたいです。今の現場の雰囲気はあまりにも明るすぎる気がします。

 

 その他、ミニコーナーやゲームセンターロケの名物コーナー"たまに行くならこんなゲームセンター"は安定して面白いと思います。ミニコーナーは残念ながら当たりハズレがありますけども、個人的にはどのコーナーも良い息抜きになって好きです。

 "有野の挑戦"内ではともかく、それ以外のコーナーで有野課長がスタッフや素人と絡むシーンは非常に癒やされます。それ故、余計に"有野の挑戦"はそのミニコーナーの「緩和」を受けての「緊張」を強くしてもらいたいと重ねて記しておきます。

 

 色々書きましたが、僕はゲームセンターCXは今も変わらず好きです。今後も末永く続くことを祈っております。

ゲーム実況者「セサミンの姉」からRPGの本質を考える

 あなたは「セサミンの姉」というゲーム実況者をご存知でしょうか。知らないならそれは至極当たり前で、彼女はニコニコ動画再生数1000前後という正直なところなんとも言いがたい数字を維持し続けながらゲーム実況をされています。

 数年前からファイナルファンタジーシリーズなどのRPGを中心に実況しており、まれにシミュレーションゲームやアクションゲームも投稿しています。そんな彼女の持ち味は、一言で言えば、超がつくほど鈍臭いことです。

 まず動画を観て一番に感じることは、滑舌が非常に悪いこと。何を言っているのかまるで聞き取れない事もありますし、文章の読み間違いも非常に多く、特にカタカナに弱いため、滑舌の悪さも相まって、途中で読むのをやめることもしばしばあります。

 さきほど言ったようにプレイ自体も鈍臭く、ゲーム画面内で何かが起きても反応が著しく悪いために何が起きたかわからずパニックになったり、ちょっとしたミニゲームでは基本的に理解が及ばずまともなプレイにならず、しかしまれに奇跡が起きてクリアできることも――。

 しかし、そんな彼女のプレイでも、ゲームはテンポよく進んでいくのです。これ以上に鈍臭い人はいるのか?本当に内容を理解しているのか?色々と疑問に感じながらもちゃんとクリアまで進みます。RPGの中でも硬派な部類のファイナルファンタジークロノトリガーも多少詰まることはあれど、基本的にテンポよく進んでクリアしていくのです。

 その彼女のプレイから、RPGとはなんなのだろう?と感じる事がしばしばあります。彼女のプレイから感じた事は、「レベルを上げればボスは倒せる」「思っているよりもRPGの敷居は低い」「クリアは誰でもできるようにできている」ということです。

 動画を少し観てもらえばよくわかると思うのですが、「レベルを上げればボスは倒せる」といっても、彼女はそれほどレベルが高いわけでもなく、FFの戦闘システムであるATBでありながら非常にゆっくりとコマンド選択をしているにも関わらず普通にクリアしていきます。シナリオ面でも詰まる事なくどんどん進んでいけるようにできていますし、ラスボスも案外簡単に倒してしまうのです。

 最後の2点は特にFFなど一部のRPGに限る事かもしれませんが、RPGというのは「誰でもクリアできる」「誰でも楽しめる」というのが良いところなんだと思います。それをFFはうまく表現していたという事でしょう。シナリオにおいても二重三重と大事な事をキャラクターに言わせたり大きく表現する事でシナリオを理解させ、理解力が乏しい彼女でもゲームの世界に浸れるもらうようになっていました。

 僕が思うに、「セサミンの姉」さんはRPGはどういうゲームなのかを理解させてくれる隠れた名実況者じゃないでしょうか。まぁそう思わせてくれるのは彼女のゲームスキルが並以下であることなので迷実況者というのが正しいかもしれませんが……。

 そんな迷実況者の「セサミンの姉」さん。プレイは非常に拙いものがありますが、謎すぎるネーミングセンスや理解が難しい感情の起伏、時折見せる女性とは思えない絶叫など、他の実況者にはないものがたくさんあります。見ていてイライラしたり肌に合わない人は割合としてかなり多いかもしれませんが、なかなか見ることのないスタイルのゲーム実況なため、part1だけでも見てもらえると一ファンとして嬉しい限りです。オススメはファイナルファンタジー6ですが、初実況のクロノトリガーは刺激が少なく普通にゲーム実況として成り立っていて入りやすいかと思います。

 

彼女の処女作。滑舌が良く普通の女性実況者のようだが、プレイ内容は彼女そのもの

 

実況2作目にあたる。彼女らしさが存分に出ており、ネーミングセンスの良さも光る。

 

現在進行中のFF9。久々のゲーム実況ながら独特な実況スタイルは健在

 

ゲーム実況part1一覧。アクションやレースなどでも彼女の良さはよく出ている