ゲームセンターCXはなぜ面白かったのか?なぜ面白くなくなったのか?

f:id:gomanii2:20171010235531j:plain

 CXで放送中の「ゲームセンターCX」。よゐこ有野晋哉扮する有野課長が1本のレトロゲームを1日(ないし2日)でクリアを目指す番組です。他にも合間にゲームセンターに行ったりゲームに関連したミニコーナーがあるなど、1時間まるまるゲームに関するあらゆることをやっていたりもしています。

 そんなゲームセンターCX、もう10年以上続く長寿番組なのですが、回を重ねるにつれて面白くなくなっていっているとの声が多いように見受けられます。それは大ファンで毎回欠かさずチェックしている僕もそう思います。しかし、放送の内容自体はシーズン2以降からほぼスタイルを変えずに続いています。ではなぜつまらなく感じるのか?実際につまらなくなっているのか?なぜつまらないのか?などなど、ふわっとした感じで書いていきたいと思います。

 シーズン2以降からゲームを完全クリアするまで頑張るコーナー"有野の挑戦"がはじまりました。これが番組の肝であり一番の長尺で、放送時間の8割は"有野の挑戦"が行われています。

 有野課長のゲームの腕前は開始当初から腕前はほぼ変わっておらず、ファミコンの難関アクションゲームであれば10時間以上かけてようやくクリアできるくらい絶妙な腕前をされています。なので自然と番組が成立するための撮れ高がたくさん出来ますし、最初から最後まで綱渡りを見せられているかのようにドキドキハラハラした場面が今も変わらずあります。

 その「緊張」の部分がシーズン2開始当初は強く見られていましたし、合間にある有野課長の雑なプレイやADとの自然体な絡みのある「緩和」が絶妙にあり、撮っている部屋もただの狭い一室というなんともいえないアングラ感が、普段ゲームをプレイするユーザー達を視聴者にさせたのだと思うのです。

 しかしそのゲームセンターCXならではの絶妙な空気感は徐々に崩れていきます。ディレクターが交代していくにつれ、ドキュメンタリーな部分が薄れバラエティのノリが強くなりはじめます。開始当初からのファンである僕からすると、真剣にゲームに取り組んでもらいつつ、ADと友達のように接しながらクリアする姿というのが、RPGでいうところの勇者と仲間vs魔王という構図にように感じられていたのですが、ここ最近はただゲームをプレイしつつ合間に和気藹々とした現場がうつるというだけの光景になりつつあります。

 まぁこのあたりはゲームセンターCXに何を望む人が多いのか?という事や、時代が変わってきた事もありますし、長時間見せられるほどボリュームのあるゲームが出尽くしてきたというのもあるのでしょう。番組としても以前と同じように撮るだけでなく、現場が変わってきた事にも合わせて番組に変化を与えて進化をさせようという試みもあるのかもしれません。

 しかし、つまらなくなってきているという事実に変わりはありません。今のほうが昔より面白いという人はなかなかいないのではないでしょうか。DVD-BOXの売上も落ちてきていますし、年に何度かある大きなイベントも徐々に縮小化しつつあるように思われます。

 まぁどの番組にも終わりはありますし、たくさんあるとはいえ限られているゲームソフトというネタをどういじっていくかを考えれば面白さが薄まっていくのもわかりますが、せめて番組のスタイルは開始当初に戻ってもらいたいです。今の現場の雰囲気はあまりにも明るすぎる気がします。

 

 その他、ミニコーナーやゲームセンターロケの名物コーナー"たまに行くならこんなゲームセンター"は安定して面白いと思います。ミニコーナーは残念ながら当たりハズレがありますけども、個人的にはどのコーナーも良い息抜きになって好きです。

 "有野の挑戦"内ではともかく、それ以外のコーナーで有野課長がスタッフや素人と絡むシーンは非常に癒やされます。それ故、余計に"有野の挑戦"はそのミニコーナーの「緩和」を受けての「緊張」を強くしてもらいたいと重ねて記しておきます。

 

 色々書きましたが、僕はゲームセンターCXは今も変わらず好きです。今後も末永く続くことを祈っております。

ゲーム実況者「セサミンの姉」からRPGの本質を考える

 あなたは「セサミンの姉」というゲーム実況者をご存知でしょうか。知らないならそれは至極当たり前で、彼女はニコニコ動画再生数1000前後という正直なところなんとも言いがたい数字を維持し続けながらゲーム実況をされています。

 数年前からファイナルファンタジーシリーズなどのRPGを中心に実況しており、まれにシミュレーションゲームやアクションゲームも投稿しています。そんな彼女の持ち味は、一言で言えば、超がつくほど鈍臭いことです。

 まず動画を観て一番に感じることは、滑舌が非常に悪いこと。何を言っているのかまるで聞き取れない事もありますし、文章の読み間違いも非常に多く、特にカタカナに弱いため、滑舌の悪さも相まって、途中で読むのをやめることもしばしばあります。

 さきほど言ったようにプレイ自体も鈍臭く、ゲーム画面内で何かが起きても反応が著しく悪いために何が起きたかわからずパニックになったり、ちょっとしたミニゲームでは基本的に理解が及ばずまともなプレイにならず、しかしまれに奇跡が起きてクリアできることも――。

 しかし、そんな彼女のプレイでも、ゲームはテンポよく進んでいくのです。これ以上に鈍臭い人はいるのか?本当に内容を理解しているのか?色々と疑問に感じながらもちゃんとクリアまで進みます。RPGの中でも硬派な部類のファイナルファンタジークロノトリガーも多少詰まることはあれど、基本的にテンポよく進んでクリアしていくのです。

 その彼女のプレイから、RPGとはなんなのだろう?と感じる事がしばしばあります。彼女のプレイから感じた事は、「レベルを上げればボスは倒せる」「思っているよりもRPGの敷居は低い」「クリアは誰でもできるようにできている」ということです。

 動画を少し観てもらえばよくわかると思うのですが、「レベルを上げればボスは倒せる」といっても、彼女はそれほどレベルが高いわけでもなく、FFの戦闘システムであるATBでありながら非常にゆっくりとコマンド選択をしているにも関わらず普通にクリアしていきます。シナリオ面でも詰まる事なくどんどん進んでいけるようにできていますし、ラスボスも案外簡単に倒してしまうのです。

 最後の2点は特にFFなど一部のRPGに限る事かもしれませんが、RPGというのは「誰でもクリアできる」「誰でも楽しめる」というのが良いところなんだと思います。それをFFはうまく表現していたという事でしょう。シナリオにおいても二重三重と大事な事をキャラクターに言わせたり大きく表現する事でシナリオを理解させ、理解力が乏しい彼女でもゲームの世界に浸れるもらうようになっていました。

 僕が思うに、「セサミンの姉」さんはRPGはどういうゲームなのかを理解させてくれる隠れた名実況者じゃないでしょうか。まぁそう思わせてくれるのは彼女のゲームスキルが並以下であることなので迷実況者というのが正しいかもしれませんが……。

 そんな迷実況者の「セサミンの姉」さん。プレイは非常に拙いものがありますが、謎すぎるネーミングセンスや理解が難しい感情の起伏、時折見せる女性とは思えない絶叫など、他の実況者にはないものがたくさんあります。見ていてイライラしたり肌に合わない人は割合としてかなり多いかもしれませんが、なかなか見ることのないスタイルのゲーム実況なため、part1だけでも見てもらえると一ファンとして嬉しい限りです。オススメはファイナルファンタジー6ですが、初実況のクロノトリガーは刺激が少なく普通にゲーム実況として成り立っていて入りやすいかと思います。

 

彼女の処女作。滑舌が良く普通の女性実況者のようだが、プレイ内容は彼女そのもの

 

実況2作目にあたる。彼女らしさが存分に出ており、ネーミングセンスの良さも光る。

 

現在進行中のFF9。久々のゲーム実況ながら独特な実況スタイルは健在

 

ゲーム実況part1一覧。アクションやレースなどでも彼女の良さはよく出ている

FEヒーローズ、聖貨の使い道ってなんだろうね?色々と考察してみる

f:id:gomanii2:20170831233228j:plain

 FEヒーローズに追加された"聖貨"というアイテム。しかしまだ使い道が明かされていません。見るからに重要そうではありますし、今貯めさせているというのも深い意味がありそうに感じます。そこで、聖貨は何に使うのか?色々と予想を立ててみたいと思います。

f:id:gomanii2:20170912235211j:plain

"いにしえの儀式"が重要なキーワードになりそう

予想1.個体値を変えるアイテム

 ユーザーの声として一番多い、個体値を変えるために必要なアイテムなんじゃないか?というもの。制作側は個体値を変えるようなことは考えてなかったそうですが、要望が多いため考え中とのことだそう。聖貨でそれが実現する可能性はありそうですが、個人的には英雄の翼を使用して変える事になるのではと思っています。

予想2.クラスチェンジ用のアイテム

 FEといえばクラスチェンジ!ということで、FEヒーローズも同様にクラスチェンジシステムが導入されるのではというもの。とはいえ、すでにクラスチェンジが済んだあとの格好をしているキャラが多数いる事もあるので、もしあるとしても、キャラの属性を変えられるとか、能力値を落としたり増やして騎馬や飛行に出来たり、という事かも?でもそれはさすがにやりすぎな気もするので、あるとするならば、キャラ属性の変更だったり、違う属性の武器を1つ持てるとかそういう事ではないでしょうか。

予想3.スキルを買うためのアイテム

 ○○の謀策や、遠距離・近距離防御、切り返し3、はたまたキルソード鍛+といったレア装備、レアスキルが増えてきたこともあり、どうしてもスキルが手に入りやすいものばかりになってきました。色々なスキルを使って遊んでもらいたい開発側の意向はあるでしょうし、個人的には結構あるんじゃないかなと思っています。でもそれだったらすぐに導入できるでしょ、と思わなくもないですが。

予想4.昔のガチャをするためのオーブのようなもの

 「いにしえの儀式」の意味が「過去の召喚ガチャ」であるならば意味が通じますし、あり得なくないなと思います。春や夏に行われた期間限定の特別仕様のキャラのガチャをまた引きたい人もいるでしょうし、それ用のアイテムの可能性は十分あると思われます。もしくはVer2.0に上がったくらいのタイミングでガチャを一新して、それまで(つまり今現在)のキャラを引きたいという人向けのアイテムだったりとか…。聖貨1枚がオーブ1つだと多すぎますし妄想が膨らみすぎかなという気もします。

予想5.アイテムを買うためのアイテム

 スタミナ回復薬、対戦権の剣、光の加護、オーブ。これらはニンテンドーポイントで交換することができました。現在はそれが尽きてしまった人や、たまに配布されるニンテンドーポイントをうまく活用してアイテムを集めている人もいるかと思います。それでも光の加護は貴重ですし、オーブをもっと欲しいという方もいれば、スタミナ回復薬がまるで足りず課金してしまう人もいるのではないでしょうか。そういう人向けのアイテムであれば上級者も初心者も楽しく使えるかなと思いますが、意外性がなくガッカリなユーザーは多そうです。

 

 以上5つほど挙げてみました。他にも色々予想されている方はいるかと思いますが、聖貨システムは楽しい機能であることを祈ります。FEヒーローズはまだ改善点もありますし、楽しいイベントもあればしんどいイベントもあります。開発側はかなりユーザーフレンドリーにやってくれていると思うので、これからもどんどん良いゲームになっていくと信じてプレイしていきたいところです。