オレンジレンジの盗作騒動は一体なんだったのか

 オレンジレンジがメジャーデビュー、オリコンチャートを賑わせてから12年ほど経ちました。あの時のオレンジレンジの盗作疑惑が浮上してネットは荒れに荒れました。同時期に大塚愛も盗作疑惑が浮上したこともあり、一時期は「盗作」というワードばかり目立っていたように思います。

 なんであんなにオレンジレンジが叩かれていたのか――。今思うと、音楽のことをよく知らない、オレンジレンジの音楽スタイルが嫌いな人達が蹴落とそうとしていただけのように思えて仕方ありません。僕は毎日1時間程度は必ず新譜を聴くという生活を何年も続けているので、似た曲を見つけることは結構あります。なのでパクりであってもなんとも思いません。いい曲ならそれでいいと思います。でもアンチの方々は必死に叩く……。

 

アンチ愛にあふれたリミックス。なかなか良い出来

 

 なんていうか、まずオレンジレンジが単に嫌いなところから入ってるから変になってるんですよね。既存の有名曲の盗作してるから嫌い!とかではなく、嫌いなオレンジレンジが盗作してるから広めてやろう!ってことです。まぁ、嫌われる原因を作ったのはロコローションの作曲をオレンジレンジにして、原曲のロコモーションを原曲にしなかった事だと思いますが。それでも言われすぎてた気がします。おかげでオレンジレンジはアングラにいっちゃいましたし。

 

名曲である原曲のロコモーション。笑顔がステキです

 

 そもそもオレンジレンジのやってる音楽ジャンルってミクスチャーロックなんですよね。ミクスチャーロックの代表的なバンドはレッド・ホット・チリ・ペッパーズあたりでしょうか。で、ミクスチャーロックってなんなの?って思う方もいると思いますが、ミクスチャーというのは、ヒップホップでもあることですけど、既存の曲を切り貼りしたりサンプリングして曲のリフに使ったりする事です。盗作というか、もともとそういう音楽をしていたわけです。ただそのジャンルが日本でまるで知られていなかった事だったり、ミクスチャーにしてはやり方が盗作に見えるようなものだったり。彼らとしては音楽にもっと溶け込ませたかったのかもしれません。普通にサンプリングやるよりも見えにくくしたほうが一般受けしやすいでしょうし。サンプリング元は基本的に名曲なわけですからダメな仕上がりにはなりにくいはずです。でもやりすぎた。そこもまずかったですね。

 

代表曲「花」。盗作と言われなければ名曲として今も歌われているのではないでしょうか。

 

 なので、叩いてる人が単に悪いとかでもなく、オレンジレンジもやりすぎちゃったというのがあるかもしれません。どっちが悪い!と簡単に言えるものではない気がします。

 さてそんなオレンジレンジですが、彼らはJ-POPの流行を引っ張ってきたバンドなのは間違いありません。オレンジレンジの曲のスタイルは、ラップをAメロBメロにし、サビはポップでキャッチーなものです。数年前ですが、Greeeenケツメイシ湘南乃風なんかもこのような曲のスタイルを取っていると思います(正直あまり知りませんが多分そう)。ジャニーズも最近でもCメロにラップを入れたりとか、そういうのもオレンジレンジの影響が強いと思います。曲の流行り廃りが激しい時代にこのスタイルを根付かせたオレンジレンジの功績はかなり大きいのではないでしょうか。

 言ってみれば、アンチで盗作騒動で騒いでた人も、オレンジレンジの曲を聴きまくってたからこそ盗作かどうかわかったようなものですからね。本当に嫌いなら絶対に聴きませんから。なんやかんや言っても彼らの曲はさまざまな人に受け入れられていたということでしょう。

 

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200万枚以上売れた2ndアルバム「musiQ」。日本ミクスチャーロック界史上最高の名盤です。

 

 なので、オレンジレンジは本当に惜しいことをしたなあ、という印象です。もし盗作騒動を起きていなければ、ミスチルやB'zなどは言いすぎかもしれませんが、国民的グループの一つに数えられていたかもしれません。Greeeenケツメイシがパクりだと言われていたかもしれません(よくしらないけど)。今聴いても彼らの曲は新しさがありますしノレますし盛り上がります。オレンジレンジの音楽はそれほど好みではないのですが、新たにキャッチーなスタイルを作ったことは素晴らしいです。今こそ、もう一度オレンジレンジを聴くべし!と、ちょっとだけ思います。

オナ禁の本当の効果とは…体験談とオナ禁ブログから学ぶ

 「オナ禁」というのは10年以上前に流行したものですので、そのことについて知らない人のために説明すると、「オナ禁」は「オナニーを禁止すること」です。ただオナニーを禁止するだけでなく、「AVやエロ本などえっちなものを鑑賞することを禁止」「お風呂で洗う時やトイレ以外は一切触らない」といった縛りを課したり、逆に「射精しなければOK」「セックスなら問題なし」というゆるいオナ禁も存在します。

 そんなオナ禁ですけども、実際どれくらい効果があるのか?というのは色々と確認されてはいますが、オナ禁をしたといえど全く結果が出なかったという事例もたくさんあります。となると、オナ禁って本当に効果があるのか?正しいやり方のオナ禁があるのか?という疑問がわいてきます。

 オナ禁を経験してわかったこともありますし、今では閉鎖されてしまった伝説のオナ禁ブログを欠かさず見ていた自分ならオナ禁の真実をある程度は語れるんじゃないかと思い、ここに記させてもらいますが、それでもオナ禁の効果というのはあくまで「人による」という結論をまず記させていただきます。

 僕のしていたオナ禁は「えっちなもの観るの禁止」「触るの禁止」「射精禁止」というものでした。それが14日続いた事があります。オナ禁の効果はひとまず1週間あれば得られるものではありますが、ある程度期間が進めばまた違った効果が得られる事があります。14日間オナ禁して得られた効果は、

 

 ・寝起き、寝付きが良くなった

 ・顔つきがシャープになった

 ・髪の毛が整いやすくなった

 ・少し黒目が大きくなった

 ・オナ禁が続いていることで自信がつき少しアクティブになった

 

 といったものでした。どれも男性ホルモンの過剰分泌だったりオナニーによる体力消耗などそういうことで起きる事であって、オナニー自体に神話性があるわけではないです。当たり前ですが。というわけで、オナ禁というのはあくまで手段に過ぎず、それを目的としてはじめても意味がないわけです。もう少しわかりやすく言うと、「オナニーするとどういう事が起きるのか、デメリットをどうすれば防げるのか」を考えるといいということです。基本的にオナ禁で得られる効果というのは「オナニーによるデメリットが無くなったことで得られるもの」なので、オナニーをしてもデメリットを事前に防ぐようにすれば問題ないわけですね。

 じゃあどうすればデメリットを防げるんだよ、という話になりますが、寝起き・寝付きに関しては、睡眠時間を増やす事だったり、オナニー後にタンパク質や亜鉛など栄養補給をする、ということである程度改善されると思います。男性ホルモンについては、安定させる目的で女性ホルモンを摂取するようにするなどが良いかと思われます。とはいえ、オナニーをしまくる生活をしつつ、これらの対策を頑張ったところで、翌日はしんどいものでしょうから、オナ禁の効果を得つつオナニーして過ごしたいのであれば、数日に一回に抑えるなどする必要があるでしょう。

 

 さて、オナ禁ブログですが。自分の中でオナ禁といえば「ぷぅ」さんが伝説的存在でして、100日間オナ禁してみたり、14日間オナ禁するサイクルを繰り返したりと、オナ禁効果を得るにはどれくらいがベストなのかを探ったり、オナニー後に摂取すべき栄養素を身をもって検証したりなど、2年以上にわたってオナ禁について研究されていました。

 もう10年ほど前のことなのであまり覚えてはいないのですが、オナ禁の効果だったり、得られるための期間は少し覚えているのでその範囲だけ書いていきます。

 

 ・オナ禁効果を得るには最低でも1週間に1度のペースに抑える

 ・オナニー後はいくつかのサプリメントを摂取する必要あり(何かは失念しました)

 ・髪の毛が天然パーマだったのが少しだがゆるくなった

 ・一番大きい効果は、射精(=セックス)するためにアクティブになること

 ・そうやって努力をする生活になることで自然と女の子が寄ってくるようになる

 

 の5つです。ただがんばってオナ禁するのではなく、「セックスするためにオナ禁をする」というのが大事なのかなと思います。少し角度は違いますが、僕も性欲は全ての源だと思うので、性欲があってもマカやシトルリンなどを摂取することで身体に力がみなぎって行動力が増し自信もわくのではないかと考えています。

 もし、オナ禁の目的が単に「生活を改善したい」「オナ猿から卒業したい」であるならば、オススメは豆乳など女性ホルモンを活性化させる飲み物や豆類を多く摂ることです。これで性欲はある程度抑えられるはずです。

 まとめ。かなり雑多に書いてしまったのでまとめるのが非常に難しいんですが、オナ禁にどういった目的を持たせるかを考えて、ちゃんと計画を練ることが大事です。単に「イケメンになって女の子にモテたい」とかであれば、セックスできるまで射精禁止としたり、「生活習慣を改善したい」のであれば豆乳を飲んだりサプリメントを摂取するといいと思います。それでは皆さん良きオナ禁ライフを。

「つよきす」シリーズを一通りやってみた感想とか

5月20日からプレイしはじめた「つよきす」。笑えるエロゲということで、息抜きにぴったりなんじゃないかと思ってはじめたゲームでしたが、全シリーズを一ヶ月と一週間かけて毎日10時間プレイするという息抜きどころじゃなくガッツリプレイした作品でした。今は終わってスッキリした気分ですが、2周目に入っても楽しめそうだと思い、また初作からはじめだしたところです。というわけで、それほど夢中になって毎日頭の中で考察までするくらい大好きな「つよきす」をレビューしていきます。今とりあえず言えるのは、エロゲとかアニメに理解あってラブコメが好きなら絶対にやっとけ、ってことですね。

 

つよきす Full Edition」★★★★(4.0/5段階)

 第1作目、の、近衛素奈緒ルートが追加された作品になります。脚本は「結城友奈は勇者である」とか「アカメが斬る!」とか「真剣で私に恋しなさい!」でおなじみのタカヒロさんです。正直、個別ルートがはじまるまで、エロシーンもほとんどなく、笑えるポイントはあれど、大笑いというよりクスクスするような笑いがちりばめられている印象でした。少しいやいやプレイしてましたが、個別ルートに入ったらどれも面白くてどのヒロインも好きになりました。これが多分ほかのギャルゲーとの違いかもしれません。ハズレがない、という点ですね。どのキャラクターも個性が強いですし、それでいて可愛げがある。題名の通り、強気なツンデレキャラばかりなのですが、だからといって同じツンデレがいるのかと言われるといないのです。どのキャラも魅力的な面もありつつ、厄介な面も兼ね備えているのが特徴です。

 たとえばメインヒロインの鉄乙女さんですが、とても弟思いのお姉ちゃんで、規律を守る体育会系で誰よりも戦闘能力の高いキャラなのですけども(主人公たちが通う学校の館長を除く)、体育会系すぎて主人公をたびたびロードワークに連れ出して吐きそうになるまで練習させたり、勉強もテスト前には必ず主人公に教えたり、一番は料理が苦手でおにぎりしか作れないところでしょうか。あと機械も苦手でよくデジタル酔いを起こします。そういったようなクセしかないキャラばかりで、とりあえずしゃべらせとけば面白いという理想的な環境があります。

 で、ヒロイン達も魅力的なのですが、このゲームの一番魅力あるキャラは男キャラなんですよね。これはギャルゲーの中でも一番じゃないでしょうか。「誰が好き?」と聞かれたら「フカヒレ」と答えるくらい。フカヒレというのは主人公の友達で、オタクでとんでもないスケベでたびたびヒロイン達にぶん殴られつつも憎めないステキな三枚目です。声はベジータの人がやっているのもポイントです。

 このゲームのポイントは、ツンツンしてたキャラが、個別ルートに入っていくと、みんなデレデレになるところでしょうか。一部ツンツンしたままのキャラもいますが、ちゃんとデレもあります。そういうキャラの二面性を如実に表現していて、キャラの魅力が一段と引き出された感があります。なので攻略するとそのキャラのことがもっと好きになっちゃいます。

 エロシーンはこのシリーズ通して言えることかもしれませんが、基本的に抜けません。この作品に関しては、初体験は妙にリアルめいていて、そこも他のギャルゲーと違うところかもしれません。間違えてアナルに挿れてしまったり、ヒロインが恥ずかしそうに暗がりでしたり、初体験はどのキャラも妙にリアルなところがあって、それもまたギャップがあって良いです。

 全体としての感想として。1作目ですし、続編をプレイしていない人がいることや、これがシリーズの原点であること、当時のエロゲとして斬新でツンデレゲーの元祖にして頂点であることなどから高く評価されていますが、「つよきす」シリーズとして評価するなら良作といったところじゃないでしょうか。キャラ設定もろもろはほぼ全てここからきてますが、それをフル活用して最大限まで面白く仕上げたのは続編ですので、とりあえずこれくらいの評価になります。とはいえ、プレイ時間は70時間を超え、今も2周目をプレイしているくらいですので、面白さは充分に保証できますし、オススメします。

 

つよきす2学期」★★☆(2.5)

 シリーズ一の駄作といわれていますし、実際その通りだと思います。脚本は新人ライターのNOBさんが務められたとのこと。「つよきす」生みの親タカヒロさんはこの時すでに退職し会社を立ち上げていたそうです。2学期をやる計画はあれど、タカヒロさんがおらず、新人ライターに頼む結果になった、と僕は予想してます。結構ユーザーに対して真摯なメーカーだと思ってるのでおそらく開発当初から計画はかなり狂っていたのではないでしょうか。

 今作より新キャラとなる橘瀬麗武やその父・橘幾蔵、瀬麗武のお供の亀(非常食)・権田瓦や霧島あかり先生など多数登場しました。でもその設定はまるで活かせていません。おそらく作る前に決めた設定を軽くなぞるくらいで、特に目新しさもなく、個別ルートもあっさりした作り。前作までのヒロインたちも全員攻略可能で、個性的なキャラたちだけに新シナリオに期待が集まりましたが、どれも前作とほぼ変わらない仕様に。若干エンディングやその途中に違いがあったり、2学期にある文化祭に絡めたイベントなどありましたが、主人公が若干テンションが上がっただけでヒロインが一目惚れしたり、もともとフラグ立ってたんじゃないかってくらい何も起きなかったり、起伏がほとんど感じられませんでした。どこか表面をなぞってるような感覚のある、奥行きのないシナリオばかりでした。

 キャラの性格もどこか狂気じみている面があって、「フカヒレ」という残念な男友達キャラがさらにド変態になり、それをヒロインが蹴って空に飛ばしたり、いないもの扱いにしたり、こいついじめられてるんじゃないかと心配になり全然笑えず冷めてくる始末。ギャグも同じパターンの繰り返しで、しかも笑えないやつ。個別ルートに入ればそのへんはおさまりましたが、それまでが本当に苦痛でした。1時間おきに精神を落ち着けないとプレイできないほどでした。

 評価ポイントなどはキャラのCGくらいでしょうか。前作より少しキレイになってますし、抜けないエロゲ「つよきす」で抜きたい人には押さえておいて良いかもしれません。なお、このゲームは制作会社である「きゃんでぃそふと」にとっても黒歴史扱いなのか、「つよきすCHRONICLE」なる、「つよきす」シリーズが全作遊べる!という盛り沢山なセットにも関わらず、この「つよきす2学期」だけハブられるという始末。個人的にそこまで楽しめなかったわけではなく、「つよきす」ワールドが好きならとりあえずやってもいいんじゃないかなとは思います。ただフルプライスで買うと後悔する可能性があるので、中古で買うのをオススメします。

 

つよきす3学期 Full Edition」★★★★★(5.0)

 つよきす」シリーズで最高傑作になるかと思います。僕も大好きで、プレイ時間は99時間59分59秒となりカンストしました。脚本は「つよきす」のノベライズで書いてた「さかき傘」さんです。前作の「NOB」さんはどこに行ったのか…「つよきす」シリーズのいちファンとして少し心配しています。

 まず、このゲームはむっちゃくちゃ長いです。ボリュームが半端ないです。個別ルートに入るまでのプロローグだけで15時間くらいかかりましたし、個別ルートに入ってもどのキャラも10時間以上かかるほど濃密です。ものすごいボリュームなのにだらけたポイントなどなく、本当に最初から最後まで余すこと無く濃密な作りになっているために、ヒロインと主人公がくっつく理由がよくわかりますし、感情移入もとてもしやすいですし、必ず熱くなれるポイントがあります。故に、攻略し終わったあとは達成感や充実感でいっぱいになれます。どのキャラも本当に素晴らしい。

 とはいえ、初代「つよきす」にある、どこかぽわぽわした空気感や、必ずあったエロシーンの初々しさはあまり見えず、ものすごくよくできた同人ゲーム、といったほうがいいかもしれません。キャラや物語の設定は余すことなく利用してますし、それをギャグに持っていくのも上手く、初作よりも笑わせてくれました。笑わせ方はそれまでパロディに頼るところやキャラ設定ありきでしたが、今作はそれよりも声優さんで笑わすやり方がものすごく上手かった印象です。おとなしめのキャラに少し弾けたことを言わせたり、「フカヒレ」がケーキを舐める音(レロレロレロレロ)を言わせたり(声優はベジータです)、それされたら笑ってしまうわという事が結構ありました。

 話の作りは、初作はギャルゲーそのものでしたが、今作はノベライズをやっていた方だけあって小説っぽい作りです。キャラのひとつひとつのセリフになにかしら意味合いが含まれていて、たとえば「これで終わりだね」とヒロインが言うセリフがあるのですが、ゲームそのものが終わることも示唆していたり、演劇シーンでの「あなたは変わってしまったの?」というセリフは主人公へ向けたメッセージになっていたり、そういうところも細かく、伏線も張れば見事に回収しきって、期待と裏切りも想像以上にうまくやられてばかりで、驚かされる事ばかりでした。

 「つよきす」シリーズといえば初作が代表的ですが、個人的にはこれが一番の最高傑作だと思っていますし、ギャルゲー史上でも類を見ない名作なのではないでしょうか。凝った作りではなく、選択肢もほぼなく一本道ですが、シナリオや面白さだけでも随一の素晴らしい作品です。でもまずは初作をプレイする必要があるかと思うので、そこは少し手間かもしれません。でもそうやって時間をかけてプレイしても必ずお釣りがくるほど充実した時間を得られるのは間違いないでしょう。

 

 「つよきすNEXT」★★★★(4.0)

 それまでの「つよきす」キャラがいた頃から10年後を描いた作品となります。シナリオは引き続き「さかき傘」さん。3学期で評判が良かったというのもあるのでしょう。原画は今作から変わりました。ずいぶん変わったので別のゲームのようにも感じます。

 一応それまでのシリーズにいたキャラもちょくちょく出つつ、そのキャラ達のいとこでヒロインになったり主人公だったり、遠い親戚だったり、という感じ。それまでの「つよきす」シリーズのファンに考慮してか、序盤は新キャラの魅力を引き出そうというよりも、それまでのシリーズをプレイしてきたファンに早々にやめてもらわないために会話の中にそれまでのヒロインの名前だったり関係性がちょくちょく出てきます。

 個別ルートに入れば3学期に近い雰囲気がありつつ進んでいくのですが、やはり「タカヒロ」さんが考えたであろうキャラ達が偉大過ぎるのか、今作のヒロインたちも強烈ではあるのですが、笑えるポイントがあまりなく、ちょっと可愛らしくて微笑ましい、というくらいの笑いがちりばめられている程度です。なので、それまでシリーズをプレイしてきた方にとって少し肩透かしを喰らう面はあるかなと思います。

 ただエロシーンは気合が入っていて、このゲームは結構抜けます。原画の方が相当良いんだと思いますし、エロシーンのテキストもしっかりしてます。初作にあった初体験の初々しさだったり、その後のデレデレも継承されていて、3学期の続編というより、初作を現代風にアレンジして10年後を舞台にした作品、という感じです。そういう作りは非常に好感が持てますが、今作をプレイするとやはり初作はものすごく偉大だったんだなと感じますし、3学期は神ゲーだなと思わされました。

 といっても5段階中4の評価をつけたのですが、それは隠しシナリオと隠しヒロインがあまりにも良かったからということです。それまでの作品の中でも一番の出来というか、一番力を入れたんじゃないでしょうか。寝る前にものすごい熱い展開になってしまって寝るタイミングを逃してしまい、エンディングを迎えた頃にはすっかり朝を迎えていました。NEXTに登場するキャラ設定など全てフル活用して、謎が謎を呼ぶ展開も見事に矛盾なくシナリオを展開して大団円で締めたのは本当に素晴らしかったです。

 全部をプレイするとNEXTのキャラにも愛着はわきますが、やはりそれまでのキャラに比べるとどうしても見劣りしてしまうのが残念です。あれを超えろなんて無茶にもほどがあると思うんですがね。とはいえ、普通に楽しめましたしプレイして後悔はまるでありません。

 

つよきすFESTIVAL」★★★★☆(4.5)

 「つよきす」10周年記念作品となります。NEXTのifの世界やNEXTの各ヒロイン攻略後のその後の話、「つよきす3学期」の各ヒロイン攻略後のその後の話が描かれています。シナリオや原画はNEXTと変わらず。

 新しくメインヒロインになった「霧夜勝気」と「尽神きつね」のシナリオは10時間以上かかるほど充実した作りで、他のNEXTのヒロインは数時間、3学期の各ヒロインは30分程度で終わります。プレイ時間だけでいうと今作が一番短く40時間程度でしたが、新ヒロインの2人のシナリオが良かったです。特に「霧夜勝気」。

 まあ「霧夜勝気」ルートは今作のメイン中のメインといえるほど贅沢な作りで、波が何箇所もあって、最後のほうは何度も何度も期待と裏切りが繰り返され、NEXTの隠しシナリオに匹敵するほど素晴らしい出来でした。「尽神きつね」ルートは妙にエロくてどこか絵本チックのような面白い作りでした。

 他のキャラたちも短時間ながら物足りなさを感じないものになってました。一部、アフターストーリーにしては特に何も起きないなと思うこともありましたが、おまけ程度だと思ってプレイしてれば不満はありませんでした。

 このゲームに関しては「つよきす」ファンでなければ買わなくていいものなのは間違いないと思います。笑えるポイントは少なく、NEXTのような和やかな雰囲気になっているので、大笑いできるところはいくつかあるくらいでした。それでもここまでシリーズを続けてそういう事が普通にできるというのはすごいと思うんですけどね。もう絞れるだけ絞ったシリーズだと思うので。

 一応いまのところ今作が最後になっているのですが、果たして続編が出ることはあるのか…。単に「お祭り」と表現されているだけで最終作とも終わりとも何も言われてません。でも各ヒロイン攻略後を書くなど、もうこれで終わりですよと言うような作りになっているので、このシリーズの大ファンとしては続編が作られるのか不安なところです。

 

 「つよきす」シリーズのレビューは以上となります。ものすごい長文になりましたし読みづらいと思いますしまとまってませんが、自分の気持ちに少しでも整理がつけたくて…すみません。もう時間が時間なので、一旦寝て初代「つよきす」2周目に励みたいと思います。そのあと3学期をやって――、あ、2学期は飛ばします。